30代の医師は転職に強いと思われがちですが、実はそう単純に言えないのが市場です。30代医師の転職は、いわゆる中途採用に応募することになります。しかし中途採用向けの求人を見渡してみると、いずれも高いスキルを求めるものばかりです。
 また30代前半の転職希望者は、もう一つ注意しなければならないことがあります。前職でしばらく経験を積んだ年代に当たるため、それに見合った待遇を得られていないことが転職動機になるケースも少なくありません。他の職場の待遇は良く見えるものですから、衝動的に転職活動してしまうのです。しかし募集を掛けている病院等も簡単に高額の待遇を用意するわけではありません。応募者のプロフィールから前職の待遇を考慮・予測し比較して給与額を算出するのです。そのため、応募者の前職によっては、本来の対価よりも相当減額された給与額を提示することがあります。つまり応募者としては不当に評価されているわけですが、前職の給与に比べればましだと考え、つい契約してしまうことになります。これは全ての職場が行っているわけではありませんが、転職先の職場がもし行っている場合、基本はその経緯を巧みに隠すため、応募者がその絡繰りに気付くことはありません。そういう意味でも転職には慎重を期さなければならないのです。