転職が盛んに行われるようになった現代にあって、転職すること自体を無謀だと決め付ける人はいないでしょう。但し、碌に準備もしないで挑戦しようとする人は、馬鹿にされて致し方ないのかもしれません。それほど転職活動は大変であり、多くを求められるのです。では具体的に何を準備すればよいのでしょうか。
 一つはスキルです。どの分野であれ、専門職である医師には必ず要求されるものです。スキルを持っていても、それを証明できなければ意味がありません。ひとつの指標が、それまでどこでどのような仕事をしていたかという経歴です。経歴をみれば、ある程度のスキルを予測することができるはずです。
 二つには社会人としての哲学です。転職でキャリアアップを目的としている場合は特に、将来はそれなりの立場になることを見据えているはずです。転職先の企業もそれくらいの覚悟、将来設計があるかを尋ねてきますから、自分なりのビジョンを明確化しておきましょう。最終的に経営者になることが無くても、経営者の視点を持って面接や日々の業務に臨むことは肝要です。
 三つにはコミュニケーション能力です。コミュニケーション能力はどんなポジションでも必ず求められるため、自分に問題のないことをアピールできるように訓練しておきましょう。社会人としての基本的なマナーを身に付けるのはもちろんのこと、社外での活動をアピールするのも効果的です。
 四つにはマネジメントスキルです。医師であっても、リーダーシップを発揮できることや、ビジネスマンの能力を求められる場面は多くあります。職場の歯車として働く能力も必要ですが、時には部下を纏め上げなければなりません。部下の一人一人が優秀だとしても、彼らのチームワークを壊してしまうようでは上司として評価されません。